よくある話だと思いますが、
例えば スイング改造のゴール(目標) が
●体の正面でボールをとらえる、
●伸び上がらないでボールを打つ、
●体を開かないでボールを打つ、
●ディッシュアングルを保つ、
●インサイドアウトに振る、 のいずれかだったとします。
それらは全て 技術的な改善 が要らない
とまでは言えませんが、
少々大袈裟には、技術的な改善がほぼ無くても
ゴールには行き着ける、
逆に「技術的な改善だけ」では絶対に行き着けない
と考えて良いと思います。
⇩⇩⇩ 以下 あるお客様から頂いたメールです
;ご本人の許可を得てメールより抜粋
「スイングが完成したとは到底、言えませんが、
スイング改造に着手し始めた頃と比べると
だいぶ マシになってきたと感じます。
幾つかの段階を経てくると
実感するのは『スイングの改造』は技術的なものではなく
おっしゃる通り、過去の自分のゴルフ歴の中で
形成された「思い込み」や漠然とした「スイングの概念」
の書き換え、上書きがどこまで進んだか
というコトに尽きると思います。
手打ち から からだの回転(まだまだ完成には程遠いですが)
に近づいてい来ると、まず、感じる(大変強く)のが
「インパクトまでの時間の早さ」
別な言い方の方が分かり易いかも知れませんが、
「インパクトまでの時間の無さ」 です。
ダウンスイングが始まってからインパクトまで
腕をこうしよう、
スイング軌道はココを通そう など
そんな事をする時間がありません。
まったくありません。
そもそも ダウンスイング という期間 がない感じです。
切り返した途端、インパクト‼ に近い感じです。
何かをする時間がありません。
今までは切り返してから
ダウンスイングでこうしよう、
足はこう、
手はこう、
クラブ(ヘッド)はここを通そう
ヘッドの姿勢はこう、
そんな事を考えていましたが、
それが出来る、それをしようとする事自体が
手打ちなんだ と気づかされました。
素振りや練習していない時は
体の使い方は考えたりしますが、
からだの回転で徐々にボールが打てるようになると
インパクトまで、だけでなく、
スイング動作そのものの時間が短いので
いざ ショットとなったら
考える事、考えられる事は フェースの下向き、
フェースをボールに向けるコト(上下関係)だけ
と言っても、言い過ぎではないかと思います。」
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(店主)スイングはからだの回転を主にして行っているので
ごく当たり前に行えば
からだの回転通り…なら 必ずインサイド から入りますし
トップとインパクトの関係から考えれば
当然、上から ヘッドは入ります。
それが アウトサイド から入ったり
下からしゃくる 煽るように入ったり する
という事は 何らかの理由で
約束の場所(ボール)に 遅刻 しているのです。
その最たる例が(コレも何度も書いていますが)
腕とクラブに長さがあり、
その先端に重さの付いた構造 がゴルフクラブ です。
手であっても、からだの回転であったとしても
自分がグリップを 180度向きを変えても
ヘッドに重さが有る分、シャフトは180度回転しません。
運動分、重さ分 180度よりもかなり少な目
おそらく 90~120度程度 しか角度運動しません。
それが 万物の物理法則 です。
それを 自分が180度回転したら
クラブも180度回転する としてしまうと
90~120度の回転運動と、当然、別な動き になります。
このような 角度運動が途中で変わる場合、
多くの場合は 棒の途中にトルク(別なチカラ)が掛かる訳ですが
棒は必ず支点ズレ を起こします。
グリップの移動~向きの変更/回転に対し
本来は その重さ分(長さや運動も積算で加え)
角度運動は少なくなる場合は
人間の動作の軸 が形成されますが、
途中で 棒(この場合はクラブやシャフト) にトルクがかかり
別な角度運動が発生すると
人間の軸は そのトルクとほぼ反対の方向にズレ
スイングの場合、向きと前傾姿勢があるので 少し立体的にズレます。
軸が右に倒れ、軸自体も右にズレます。
←間違いの元
ですので 振り始めた、トップの位置 で
想定していた 最下点 は 右にズレ
しゃくり軌道やあおり軌道 になる訳です。
想定した最下点よりも 先 でインパクトする、
という事は アウトサイドから入る に相当します。
さて これを治すにはどうしたらよいでしょう?
☑右にズレるコトを想定してボールを置く
まあ これもあるでしょう。
☑ヘッド軌道だけをインサイドに変える
別な更に深刻で、複雑な問題にすり替え となります。
☑変えない
無難です。ただし、コースでの実際のショットでは
ダフリ、トップの頻度は高いですし、
距離が出にくく、飛ばそうとした時、弾道が高くなり、
上手く当たっても 引っかけの恐怖はつきまといます。
物理法則を無視し
無理やり ゴルフのスイングの定義に当てはめれば
苦労するのは本人以外何物でもなく、
そこには きちんとした対処法は存在し得ません。
当り前 と思っているコトがスイングを苦しめるのです