以下は
あるシャフトメーカーが工房向けにだけ公表しているデータ です
同じ長さ45インチ、同じヘッド(重量)によって計測されています。
それぞれの シャフトのⓇシャフト の数値 です。
この3本のシャフトは 基本的に同じ銘柄(ブランド)
おそらく…ですが、表面の色柄も統一されたモノ と思われます。
✅ことグラファイトシャフトを造る場合、
それがウッド用であっても、アイアン用であっても
繊維を巻く、シートを巻く、その金型
芯金の形状が シャフトの特性に影響を与える、
芯金の形状でシャフトの性格が決まるとも言えます。
どこをどういう風に太くする、
どのサイズにする、
太さ、細さの推移をどこに、どのような具合にする、
で シャフトの特性、性質はかなり大きく変わります。
その基本シャフト、その芯金が有ったうえで
シャフトの硬さ(L.A.R.S.X…)の場合は
使う繊維の量、繊維の弾性(強度)を変え、
シャフトの重量(50.60.70g)を変える場合は、
芯金の形状性質はあまり変えず、細いモノ(縮小)を用意し
巻ける繊維の量を増やす と言う形を多く取ります。
芯金の形状、形状の推移を大きく変えてしまうと
繊維を変えるよりも シャフトの特性の変化には
非常に大きく影響を及ぼす為、
同じ銘柄のシャフトである限りは 同じ芯金、
または 似た形状の芯金を使います。
現在、クラブメーカーもシャフトメーカーも
同じブランドのシャフトの
ドライバー版、フェアウェイウッド版、ユーティリティ版、
アイアン版、ウエッジ版 などを
【重量を揃えて造るケース】がかなり多い
と思うのですが、それにはとても、とても注意が必要です。
例えば 65g-45inのドライバーシャフトを基本とした場合、
そのシャフトを 42inのFWにすると
ドライバーよりも 3インチ 余計に切るコトになり、
シャフト単品の重量は 1インチ辺り約1.5gになるので
5g軽い 実装で60g軽いシャフト という事になります。
多くの方が 短くなるFWやウエッジには
短くなっても 同じ重さ、もしくは より重いシャフト
が 良いのでは…🙄🙄🙄🙄 と考える方が
かなりの割合いらっしゃるのでは…と思うのですが、
逆の計算になりますが、
42inで 実装が同じ65gのシャフトを造るには
45in換算で 70gのシャフトを造る必要が生まれます。
シャフトの場合、重さを増やすには
それがグラファイトであっても、スチールであっても
シャフトの素材、繊維の量に比例する形になりますので
65gのしゃふとよりも 70gのシャフトは
5g分繊維や素材が『必ず』増えます。
その5g分は 重さだけでなく、
重さ分、強度、即ち 硬さも増す ので
同じ銘柄のシャフトで 重量が増えた場合、
必ず 硬いシャフトに仕上がることになります。
〇この場合⇑ では 10g増えたシャフトは
同じⓇシャフト表記であっても
数値上 1フレックス硬いモノに仕上がっています。
シャフトは ウッドの場合 1m近い長さです。
その1mの棒が 5g軽いの と 5g重い、
大きな違いではない…
人によって 感じられるかどうか微妙な違いと思いますが、
それによって 変わる硬さ、硬くなってしまうシャフト
その影響はとても大きいと思います。
ご自分で想像してみて下さい。
傾斜の少ない 概ね平らのトコロから打つドライバー、
ラフや場合によっては ドライバーをチョロしてしまい
方向的には真ん中なのにフェアウェイに届いていない
ラフから打つ状況と心理状態、、、
多くの方が ナン%とは言えませんが、
フェアウェイウッドの方がドライバーよりも
強く、速く振るコトが難しい…のではと想像しますが、
そのフェアウェイウッドのシャフトが
たった 5g軽くなることを嫌がった雰囲気 によって
ドライバーよりも 硬くなっている のです。
これはウエッジでも言えます。
普通のアイアンに比べると
フルショット、速いスピードを使うコトの少ない、
加減の必要な場面で
なんの実証も無い 『重いシャフトの方が良い』という
雰囲気によって 重くなり、
その大きな副作用によって 硬くなっています。
それって 本当に使い易いんです❓ 🙄🙄🙄🙄
私は 重さって 過去に実験したことがあるんですが、
シャフトが重い/軽い
ヘッドが重い/軽い
シャフトが硬い/柔らかい
などなど 実は人によって『重いと感じる』のは
かなりバラバラ、ほぼ統一性がありません。
ましてや、5g位のシャフトの重さは
1mの棒全寸に分かれてしまうので、
局所的な ヘッドの5g違いほど差が出ず
殆どの人が実感するコトが出来ません。
経験的になんですが、シャフトの重さは
ラウンドを通しての 疲労感の差 程度の差で
シャフトが重いから ラフに強い とか、
バンカーに強い は 一種の都市伝説に近く、
それ(重さの増量)によって シャフトが硬くなってしまう、
デメリットを乗り越えるほどの メリットは無い、と断言できます。
(軽量スチールは その軽量さ ではなく 軽量になったことで 重いモノより柔らかくなった のが
支持される最も大きなポイントと思います。重いモノは硬い、軽いモノは柔らかい のです。)