【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

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『ウエッジのシャフトは重い方が良い』は都市伝説でしかありません

以下は
 あるシャフトメーカーが工房向けにだけ公表しているデータ です 

①〇〇シャフト 50g -246cpm
②〇〇シャフト 60g -254cpm
③〇〇シャフト 70g -259cpm


 同じ長さ45インチ、同じヘッド(重量)によって計測されています。
 それぞれの シャフトのⓇシャフト の数値 です。

 この3本のシャフトは 基本的に同じ銘柄(ブランド)
 おそらく…ですが、表面の色柄も統一されたモノ と思われます。

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✅ことグラファイトシャフトを造る場合、
 それがウッド用であっても、アイアン用であっても
 繊維を巻く、シートを巻く、その金型
 芯金の形状が シャフトの特性に影響を与える、
 芯金の形状でシャフトの性格が決まるとも言えます。

 どこをどういう風に太くする、
 どのサイズにする、
 太さ、細さの推移をどこに、どのような具合にする、
 で シャフトの特性、性質はかなり大きく変わります。

 その基本シャフト、その芯金が有ったうえで
 シャフトの硬さ(L.A.R.S.X…)の場合は
 使う繊維の量、繊維の弾性(強度)を変え、
 シャフトの重量(50.60.70g)を変える場合は、
 芯金の形状性質はあまり変えず、細いモノ(縮小)を用意し
 巻ける繊維の量を増やす と言う形を多く取ります。

 芯金の形状、形状の推移を大きく変えてしまうと
 繊維を変えるよりも シャフトの特性の変化には
 非常に大きく影響を及ぼす為、
 同じ銘柄のシャフトである限りは 同じ芯金、
 または 似た形状の芯金を使います。

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 現在、クラブメーカーもシャフトメーカーも
 同じブランドのシャフトの
 ドライバー版、フェアウェイウッド版、ユーティリティ版、
 アイアン版、ウエッジ版 などを
 【重量を揃えて造るケース】がかなり多い
 と思うのですが、それにはとても、とても注意が必要です。


 例えば 65g-45inのドライバーシャフトを基本とした場合、
 そのシャフトを 42inのFWにすると
 ドライバーよりも 3インチ 余計に切るコトになり、
 シャフト単品の重量は 1インチ辺り約1.5gになるので
 5g軽い 実装で60g軽いシャフト という事になります。

 多くの方が 短くなるFWやウエッジには
 短くなっても 同じ重さ、もしくは より重いシャフト
 が 良いのでは…🙄🙄🙄🙄 と考える方が
 かなりの割合いらっしゃるのでは…と思うのですが、

 逆の計算になりますが、
 42inで 実装が同じ65gのシャフトを造るには
 45in換算で 70gのシャフトを造る必要が生まれます。
 シャフトの場合、重さを増やすには
 それがグラファイトであっても、スチールであっても
 シャフトの素材、繊維の量に比例する形になりますので
 65gのしゃふとよりも 70gのシャフトは
 5g分繊維や素材が『必ず』増えます。

〇ゴルフ史上一番柔らかいドライバー…たぶん - frame at 0m56s

 その5g分は 重さだけでなく、
 重さ分、強度、即ち 硬さも増す ので
 同じ銘柄のシャフトで 重量が増えた場合、
①〇〇シャフト 50g -246cpm
②〇〇シャフト 60g -254cpm
③〇〇シャフト 70g -262cpm

 必ず 硬いシャフトに仕上がることになります。
〇この場合⇑ では 10g増えたシャフトは
 同じⓇシャフト表記であっても
 数値上 1フレックス硬いモノに仕上がっています。


 シャフトは ウッドの場合 1m近い長さです。
 その1mの棒が 5g軽いの と 5g重い、
 大きな違いではない…
 人によって 感じられるかどうか微妙な違いと思いますが、
 それによって 変わる硬さ、硬くなってしまうシャフト
 その影響はとても大きいと思います。

 ご自分で想像してみて下さい。
 傾斜の少ない 概ね平らのトコロから打つドライバー、
 ラフや場合によっては ドライバーをチョロしてしまい
 方向的には真ん中なのにフェアウェイに届いていない
 ラフから打つ状況と心理状態、、、
 多くの方が ナン%とは言えませんが、
 フェアウェイウッドの方がドライバーよりも
 強く、速く振るコトが難しい…のではと想像しますが、
 そのフェアウェイウッドのシャフトが
 たった 5g軽くなることを嫌がった雰囲気 によって
 ドライバーよりも 硬くなっている のです。

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 これはウエッジでも言えます。
 普通のアイアンに比べると
 フルショット、速いスピードを使うコトの少ない、
 加減の必要な場面で
 なんの実証も無い 『重いシャフトの方が良い』という
 雰囲気によって 重くなり、
 その大きな副作用によって 硬くなっています。

それって 本当に使い易いんです❓ 🙄🙄🙄🙄



私は 重さって 過去に実験したことがあるんですが、
シャフトが重い/軽い
ヘッドが重い/軽い
シャフトが硬い/柔らかい
などなど 実は人によって『重いと感じる』のは
かなりバラバラ、ほぼ統一性がありません。
ましてや、5g位のシャフトの重さは
1mの棒全寸に分かれてしまうので、
局所的な ヘッドの5g違いほど差が出ず
殆どの人が実感するコトが出来ません。

経験的になんですが、シャフトの重さは
ラウンドを通しての 疲労感の差 程度の差で
シャフトが重いから ラフに強い とか、
バンカーに強い は 一種の都市伝説に近く、
それ(重さの増量)によって シャフトが硬くなってしまう、
デメリットを乗り越えるほどの メリットは無い、と断言できます。
(軽量スチールは その軽量さ ではなく 軽量になったことで 重いモノより柔らかくなった のが
 支持される最も大きなポイントと思います。重いモノは硬い、軽いモノは柔らかい のです。)



どうしても ドライバーの50gシャフトに対し
フェアウェイウッドのシャフトの方を重くした方が良い、と信じているのなら
(個人的には 同じ感覚、同じタイミングになり易い
 同じシャフト、同量のシャフトを推奨します)
重くする方のシャフトを その度合いにもよりますが、1フレックス落とす
ウエッジのシャフトの方を 1フレックス落とす ~柔らかくする 方が
使い勝手は、断然良くなると思います。