【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

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L型ブリストルパター 開発裏話③

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります (livedoor.blog)

 

過去のL字パターで
個人的にともかく不満だったのが
『グースネック』なのです。

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誤解して頂きたくないのは
『グースネック』が嫌いだとか、悪いとか言っているのではなく
そのグースネックと
L字の形が。。。フランジとの関係など
パターの形状として
どのように ヘッドを移動させるか迷わせる
組み合わせだからです。

パターでいう ソールの後方 の部分
後ろに張り出した部分を フランジ と言います。

イメージ的には このフランジは
重心を深くして パターをやさしくする
ミスに寛容にする というのがありますが、
実質的にはその要素は「飾り」程度のもので
本当は その形状がアドレスしているときに
どうパターヘッドを移動させることを示唆する
 ところなのです。

ヒール~トゥ に対して 対称な形状なものは
まっすぐ引かせることを示唆します。

しかし パターにとってまっすぐは
構えてみたときの 上からの真っすぐが重要ではなく
真横から見たときの ヘッドの水平移動なり
ロフト変化の方が 距離感に対しては重要です。

個人の意見はそれぞれかもしれませんが
パターだけでなく アプローチすることの
最優先科目は その距離を打つこと だと思います。

そのためには 優先科目を狂わせる
まっすぐ引かせることを示唆するデザインは
腑に落ちないのです。

また パターのフランジ部分にラインをわざわざ引くのも
納得が出来ない部分でもあります。
パターをデザインするうえで かなりの作り手が
間違えてしまっている部分に感じますが
そのラインとフランジの関係はとても大切です。

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好き嫌いはともかく
トゥ~ヒール方向に対して対称なものと
進行方向にまっすぐなラインはマッチしたものですが、
やや洋ナシ型の トゥ側の膨らんだタイプのものは
インサイド寄りにテークバックを取らせやすい形状なので
まっすぐ引かせることを示唆するラインとは
相性が悪くなります。
どちらにしていいか 迷う原因になるからです。

ここは デザインとしてもっと要素が絡む大切な部分です。

フランジの形状は
フェース面のかぶりや開き など
フェース面の向きや反りなどにも影響を与えます。
サンプル写真を見ても
フランジの形状によって 喚起される
 パターヘッドの移動方向に違いを感じられるでしょう。

スナップショット 1 (2016-01-17 16-25)



そして 冒頭に書きましたが
その グースネックのヘッドを移動させそうな形状と
フランジの関係はとても大切な関係です。

グースが強いと ヘッドを開閉するイメージもついてきます。
同時に ヘッドそのものを外に上げやすいイメージもついてきます。
それを フランジ部分で上手に消してあげられるか
そこらへんが 設計者の腕の見せ所でしょう。

グースがあって、フランジが対称で、ラインまであったら
ある意味「イップス」製造機になってしまいます。

パターヘッドだけに限りませんが
そのヘッドの 見てくれはある意味とても重要なんです。

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弊社のブリストルパターは
グースネックにせず
全体重量が欲しかったのと
高重心にしたかったので
ネックを太くして、一見グースに見せました。
ネックのポケット部分にも手の込んだ削りをいれ
実はパターの歯は前に出ているのですが
構えると グース「っぽく」見せています。 

ネック周りからフランジにかけて
切れ目のない きれいなつながりにするため
何度も何度も削りを修正して
今の形に仕上げています。
フランジも含め この仕上がりは
歴代の L型パターの中で唯一無二の存在では
ないかと自負しています。