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芝質の違いもあります。
日本に比べ 欧米のフェアウェイやラフなどは
ずっとずっと深く カットが長めです。
何種類もの複合の芝を使うところも多くはないので
『ボールが沈みがち』です。
1センチとは言えませんが、数ミリは日本の試合より
沈んだようなライ、状況が多くなります。
特にヨーロッパに行くとそれが顕著になります。
芝付きの良いところが フェアウェイが日本のラフのようですし
芝付きの悪いところは 公園の芝程度の生え具合、
そのくせ グリーンは地が堅い(日本と反対)
ものすごく整備された日本のコース育ちの選手には
かなり手ごわいところになるでしょう。

飛距離との絡みのありますが、
欧米の選手並みに飛ばそうとするので
より「煽り打ち」の動きが染み込まれます。

沈んだボールを煽り打ちでアプローチすると
プロですから どミスにはならないですが
自分の思った通りの距離感が出ません。

芝を噛んだ状態になるのでスピンが入らず
飛んでしまったり、
毎度毎度ダフリ気味になるので飛ばなかったり
プロであれば ベタピンになるような距離の花道からの
アプローチからでも 楽なパットの距離になりません。
日本では ゴルフクラブの流れもあり
軽いウエッヂヘッド、少ないバンス角度
小さなバンス幅を多用してきたのが、
欧米では ウエッヂは重め、バンス角度も多め
大きなバンス幅と今までの反対のモノが主流です。
そこでクラブに対する迷いも生まれます。
色々試すけれど、煽り打ちのアプローチには
どれも相性が悪いですから、行ったり来たりを繰り返します。


そんなこんなのストレスが蓄積し
次第にゴルフが崩れていくのです。



ホントは その飛ばしとアプローチは密接な関係であるのに
別なものと判断し、ボールの位置をいじったり
毎度スイングに修正を入れてしまいます。
プロですから何とかしのいでいっても
そんなゴルフで通用するのはいいところ2年が限界です。


自分の知っている限り
昨今の選手の中では「宮里藍選手」だけが
そこを理解し、アプローチを重視したスイングを心がけ
ツアーを戦っていたように思います。
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欧米のグリーンは高速型が多いですから
転がすのも決してやさしくはありませんが
飛距離を重視した『煽り打ちのスイング』
プロとして戦うのには 生半可な練習量では通用しません.
その練習量がどんどん体を蝕みます。

 ☆オンプレーン型の煽り振りは前傾を深くとり
  回転を縦型にしてしまうので 背筋や首への負担が
  必ず多くかかります。


アプローチで こすり打ちの延長線上に
『抜き球』というのがあります。
ロフトを寝かして、緩い入射で入れて
だるま落としのようにして、低く緩いボールで
グリーンに止めるアプローチを指しますが、
プロであればさして難しい球質ではありません。
が これを多用するようになると
正直、その選手のスイング生命は終末期にかかっていると
行って差支えは無いと思います。


そして 体を痛め 欧米ツアーを断念する
というパターンに陥るのです。