ちょっと面白い実験をしてみました。
まずは データの数値をご覧ください。
アプローチショットなどで
『スピンを効かせろ』と耳にします。
確かに その言葉は
『スピンを効かせろ!』であって
『スピンを増やせ!』とは言ってないのです。
ゴルフクラブは特に細工をせず、
普通にショットすると
ロフト角度とクラブの長さの関係から
ロフトが多く、クラブが短いモノの方が
『スピンの数値』は多くなります。
ある程度の 距離までは
スピンの数値と飛距離の関係は
比例とは言わないまでも、関係性が深いです。
ところが ウエッヂショットというか
ロフトが45度以上のクラブでのショットにおいて
『スピン』と『距離』の関係はあまり関係が深くなく
同じ距離を打つにしても 色々な回転数で打つことが可能です。
立ったロフトのクラブよりも
均一な球を打ち続けるのが簡単ではない ということです。
多くの人が経験すると思いますが、
同じフルショットをした時には
7番アイアンとウエッヂでは
ウエッヂの方が回転数の数値は大きくなりますが、
と言って ウエッヂの方が『スピンが効くとは限らず』
7番アイアンがスピンで ぴたりと止まり経験を
されたことがあると思います。
このデータ 上から①②③としますが、
①②は55度のロフトの悶絶ウエッヂのデータ ですが、
なんと ③はパター、進化版ブリストルパターで
打ったデータなのです。
ややトップ気味やや だったかもしれませんが、
スピンの数値は「ブリストルパター」が一番多いです。
しかし、当然ですが ファーストバウンド地点で
スピンが効いたりはしません。
そもそも スピンは RPM 1分間での回転 ですから
アプローチショットなどで 「スピンが効く」を対象にすると、
3000rpmとしても、1秒間には60回転程度しか
していませんから、 3000回転と4000回転に
大きな違いはないのです。
現実、当たり前ですが 一番スピンの数値の多いパターでの
ショットはまったく止まらず
スピンが効くどころではありません。
知られていませんが、ショットの中で
最大にスピンが増えるのは 「トップ」 です。
これは 打つクラブの機種や番手に関係なく
簡単に回転数は 1万回転 10000rpmを超えます。
パターでのトップでも この回転は出てしまいます。
オーバースピン が転がりがよいのなら
このトップ気味の球は 良く転がると思うかもしれませんが、
回転というのは 摩擦 によって生まれるのですから
1000回転に比べ 10000回転のボールは
10倍以上の接地面積、摩擦抵抗がかかりますから
ボールの移動(パターで言う転がりの意味)よりも
摩擦熱になったり、どんどんエネルギーは別なことになり、
回転数に比例するような距離は出たりしません。
逆に飛ばない位です。
ボールを上げてアプローチすることを推奨している訳では
ありませんが、ある程度の高さで
グリーンにアプローチする場合、
グリーンの地面の硬さにもよりますが、
着弾後のボールの転がりは
スピン…よりも地面に対する落下角度の方が
影響は圧倒的に大きいです。
しかし、見ての通り
同じような距離を打つにしても
ボールの距離! ではなく 道のりは圧倒的に
高いモノの方が多く、
ロフトというモノの特性上、
遠くへ飛ばしたいから 速く・強く打っても
より高く、より多くのスピンになり易いので
道のりは増えても~距離は伸びない ので
打てば打つほど ショートする可能性が少なくありません。
特に 煽り打ち・しゃくり打ち するタイプの人は
その傾向は非常に強く、
上げるアプローチしか出来ないのに、
強く打てば打つほど ショートし、
その煽り打ち・しゃくり打ちをする人は
パターを苦手としているケースが多い(間違いないです)ので
パットもショート・・・(*_*;
ショットの数値
ボールの速度
ボールの回転
ボールの角度 は
ヘッドの上下(下降~上昇)と
インパクト時のヘッドの関係によって構成されます。
ヘッドの最下点でとらえようとする人は
下降 上昇 どちらかで打つ可能性が高く、
打ってみないと どちらになるか分かりませんから
練習の量をしても 距離感というモノが確率され難い です。
打つロフト・弾道が毎回違うので
距離感の構築のしよう がない からです。
それがスコアの伸びない原因…だったりします。