この初歩の動き
ゴルフスイングにとっての「始めの一歩」
動作として本当に初期の動き
ここを間違えたら
ゴルフクラブを機能させるスイングには決してならない
それが テークアウェイ/テークバックの初期の動き。
とても単純なことで、それを真似るのは誰にでも出来るが
反射行為のようになったその動きは
まず「理屈」から理解して 解きほぐしていこう。
肘…であっても、脚であっても
テークアウェイは右を向く。
クラブの上げ下げは割愛するとして
ごくごくシンプルに右を向くと
グリップも、ヘッドも、そして自分も
ボールから アドレス時の背後の方へ 遠ざかる。
これを インサイドへの動き と言う。
クラブを意図的に上げ下げしなかったとしても
ヘッドは 前傾姿勢分、やや高くなっているだろう。
ロフト姿勢やフェースの向きなどはほぼ全く変わらず、
グリップも、ヘッドも、多少右にずれた…としても
自分の体の幅(骨盤)の中、正面にある。
一方、骨盤は正面に向けたまま
腕だけ、上半身の上側だけ、肩回りだけで
クラブをこの位置まで持ってくると
シャフトは右に倒れ、ロフトは90度以上開いた状態、
体の向きそのものが右を向いて作った インサイドは
クラブは体の正面にあるが
腕周り、肩回りで造った 疑似インサイドでは
クラブは単に体の右にズレただけ( ゚Д゚) 倒れただけだ( ゚Д゚)
ヘッドはグリップの移動で動かすモノ! と言う前提で
①体の向きそのもので クラブをテークバックしていれば
②シンプルに体の向きを変えれば ボールに当たる
③ロフトもオリジナルに近い状態で当たる
④クラブの負荷は運動分の負荷だけで済む
ところが クラブを体の幅よりも右に送ってしまっていると
①クラブは運動分以上に重くなる
②そのまま体を回したのでは フェースでなく
キャビティ・裏しかボールに当たらない
③ヘッドをターンさせる必要が生まれる
④ターンさせるのには どこかで支点を止める必要がある
⑤クラブが右に倒れるので右に負荷が過剰にかかり
右が下がり易く、同時に体が開きやすくなる
⑥体が開くと、左サイドがボールから離れ、高くなりやすいので
左サイドを止め、左腕を突っ張り支点位置を確保する
こんなにも違いがある上に、やることが多くなるのだ。
全員ではないけれど、手で、肩だけでクラブを上げる人の
多くは きっかけとして少し体を回し、
そして グリップを止め、ヘッドの付けた慣性と利用し
手を抜いて テークバックを取っているんだと思う。
その「手抜き」があとあと 時間の短い忙しい時間帯に
より複雑で、より煩雑な作業を必要のするのだから笑ってしまう。
体(骨盤/胴体)がちゃんと右向きをして作り出す
インサイド と
手でヘッドやクラブを体の右にズラして作る
インサイドもどき では
全く意味が異なり、
正確に言えば 後者は単にクラブが右に在るだけで
インサイドとは言わないし、
ごくごく普通に ダウンスイングに入れば
そこは インサイドではなく、体の右にズレているのだから
アウトサイドインの軌道を作り出すに過ぎない。
それを さらに寝かして インサイドに入れるのは
更にロフト寝かしとヘッドの開きを強くするのだから
より時間がなくなり、より忙しく、そして体に負担を生むだけ。
それを ゴルフスイングの技術とはとても言えない気がする。