抜き球はおそらく
マチュアゴルファーの8割がたの人が
無意識ですが、打っています。

抜き球は重度なコスリ球ですので 多くがこすり球です。
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ドライバーの飛距離不足や
アプローチの距離感が苦手な人
バンカーが苦手な人などは
だいたい該当すると思います。



抜き球は こすり球の過激なモノ

激しいこすり球の成れの果て
クラブの扱いと言う意味ではかなり深刻な状態です。


また 通常、平均的なオジサンゴルファーのヘッドスピードでは
抜き球ではゴルフにならないので
もうすこし そのこすり具合を改善する…ものです。

ですので 抜き球を打っている人は
当然と言えば 当然ですが 高いヘッドスピードをもっています。





仕事柄、ウエッヂのボールの痕 というのを
沢山目にしますが、
抜き球(こすり球)とそうでない球の二つをご紹介しましょう。
まずは抜き球。
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こちらが抜き球です↑…この程度ではこすり球です…。

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↑51度のロフトではこの位になる思います。↑

PS 51度のクラブでのテストですが
二つは全く同じクラブです。


とても不思議なのが
マットでのテストとは言え
地面に置いてあるボールを打っているのに
上の抜き球の方が 何故 ボールの痕が
スコアラインの下二本目から始まっているのでしょう?
ボールが宙に浮いていたのでしょうか?

答えはこれですね
スナップショット 6 (2013-06-09 15-04)スナップショット 12 (2013-06-09 14-55)





まあ 抜き球~こすり球で打つのには
毎度、ダフリながら打つ という事です。
故に 高いヘッドスピードでないと上手く行きません。

一番の大きな違いは
ボールのどの位置に当たるのか
 ということです。
想像がつくと思いますが
下2本目まで痕が付かず ボールが縦にこすられているとは
ボールの底を板状のものでこすった 痕 です。
それに比べ ディンプルの残っている方は
やや下側とは言え、ボールの横面をちゃんと打っている
という事です。


双方の ボールの痕を見ると

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抜き球はディンプル痕が残らず
爪でひっかいたように 上方にボールがこすられています。
そうでない球は ボールの上側のディンプルは残り
下側(リーディングエッジ側)の痕はつぶれた感じです。
爪でひっかいたようなあとは ボールとヘッドが均等に
ロフト効果なく当たっている証です。



これが クラブヘッド・ヘッドの機能・ロフトを
ちゃんと使った スピン形成 で
イメージの世界で言うと
ボールはフェースの上を転がってスピンを造るのではなく
インパクトは打、撃は
 ロフトのによるあたり方の差 によって
『ボールの内部でスピンが形成』されるのです。



スナップショット 9 (2013-07-04 23-38)スナップショット 10 (2013-07-04 23-38)





スナップショット 11 (2013-07-04 23-39)スナップショット 13 (2013-07-04 23-39)








抜き球、こすり球の場合
単に板状の面にボールを滑らせただけで
ロフトも含め、クラブの機能としては

フェース面の板状の部分を利用しているに過ぎません。
そして、抜き球、こすり球を打つ人は
ロフトを寝かしながら、ダフッてボールを打つので
バンスが嫌いです。
特殊な条件を除けば、少ないバンスをクラブを好む人は
スイングが悪い証でもあり、
それを 誇っているのは。。。 
 間抜けとしか言いようがありません。
まして ウエッヂの溝が スピンを形成する。。。なんて
 ブラックジョークでしかありません…。


ゴルフクラブの場合
ちゃんと扱っていても ロフト角度が大きくなると
こすり気味になるのは仕方がなく
製品ロフトが45度を超える辺りから
捕まえて打つのはかなり難しくなります。

次に 
5番アイアン 26度のロフトのクラブ と
PS(アプローチウエッヂ) 51度 の
ボールの痕を比較してみましょう。
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ある程度ちゃんと打っていると
しっかりディンプル痕が残り
ちゃんとしたロフト効果で
ロフトが立っている分 ボール痕の上下のディンプル痕は
概ね均等です。

どのあたり とは言い切れませんが、
このような 上下均等な感じが
ロフトが寝てくる・増えてくると 下側が崩れ
 上側だけディンプル痕 に徐々になってきます。

9番アイアン以降はロフトが寝ますから、仕方ないにしても
5番から7番位のアイアンで
ディンプル痕が残らず ウエッヂのような
爪の痕、縦に流れる 崩れた痕 では
かなりまずいです。
ドライバーでディンプル痕が残らないのは深刻です…。

 
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厳密にする必要は一切ありませんが、
ロフトの立ったクラブ程(ティーアップは除き)
打痕は上側に付き スコアライン下から4~6本目
ロフトの寝たクラブ程
打痕は下側 リーディングエッジから~2本目位。

単純に ロフトが立っていると 下側が引っ込んでいて
ロフトが寝ていると 下側が前に出ています。
 
がロフトをちゃんと使って入る目安で
何本なんてのは どうでもいいですが
ロフトによって ちゃんと打点が上下に移る
という事は認識しておいてください。


IMG_0486こすり球~抜き球を打つ人は
ロフトのに関係なく 概ね
この高さの打点に揃います。

(もっと高い人も多いですね…
ロフトというものをちゃんと
使っていない証です。