多くのゴルファーのとって
飛距離、特にドライバーの飛距離は
いくら有っても困らない程
魅力的なモノでしょう。

そして その飛距離を出すためのメカニズムが
「正しく」出来ないことが
スイング地獄、ゴルフ迷路の始まり
とも言えます。

全員に当てはまるかどうかは別でしょうが
初めてゴルフクラブを握り
見よう見まねでスイングしてボールを打とうとし
ある程度の確率で当たるようになると
頻繁に発生するのが 「右曲がり」 の球です。

この『右曲がり』の球は
インサイドアウトとか、アウトサイドインとかに
全く関係なく、
ヘッドの進入(進行)軌道に対し
ヘッドが右を向いている量が多いことから
生まれるのです。
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重複しますが、飛ぶ球に右回転が入るコト、
これはインサイドアウトやアウトサイドイン
などのヘッドの全体軌道とは
全く関係ありません。


腕のターン、ヘッドターンで無理やり作る
疑似的なインサイドアウトの方が
右曲がりは大きくなる可能性すらあります。

問題はそこではありません。

ゴルフクラブ、クラブヘッドは
シャフトが端、ヒールに付いている形状のため
軌道に対しフェースが右を向いている と言うのは同時に
 ✌ロフトが大きく開いている状態 になります。
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『飛び』に影響するのは 主にそこなのです。

また この状況では
そのクラブの長さによる
本来の入射角度よりも緩い角度 で入って来ていますので
入射の軌道 だけで言えば
打ち出し角度の高い スピンの少なめ の球になる筈 ですが
ロフトが大きく開いている為
打ち出し角度の高い スピンの多い
 球になります。
これは飛びませんよね。
飛ばない上に ヘッドスピードを上げても
 それは距離につながりにくくなります。

👉右回転はおまけ なのです。

「飛び」に直結する部分を治さず
飛びに直結しない 右回転の方を治そうとする
コトが スイングを複雑化、迷路化してしまうのです。


特に クラブをテークバック、準備動作するのに
体の回転に同期して動かさず、手や腕、
もしくは自分で体だと信じている肩だけで動かしてしまう場合
アドレスに比べ、トップでは
クラブはロフトがなんだか意味不明なほど開かれてしまいます。
ボールに正対していたのはフェースだったのが
いつの間にかソールがボールと正対するような形に
してしまうのですから より厄介です。
スナップショット 1 (2016-11-26 15-46)

いつもいつも思うのですが、
若くて、体を動かすのが好きで、無理の出来る層 は
ゴルフが好きであれば
放っておいても練習しますし、
反射行為も鋭く、スイング論など要らないも同然
こんな人たちは放っておけばいいのです。
頭悪いなー と思うのは、
この人たちのスイング論などを
私も含めた一般ゴルファーが真似ようとすること自体
愚かな話です。 無理なんです。
私の年齢でバク転しろ、前中しろ と言っているのに
等しい動作を幾ら真似ても答えは出ません。

例を取れば
成人男性の平均的なドライバーのヘッドスピードは 38ms
時速に換算すると 約140㌔ です。
0.1秒の間に 約4m
0.01秒の間に 約40㌢移動します。
開いたヘッドが 閉じ終わるまで 80センチかかるとすると
その時間は 0.02秒しかありません。
フェースローテーションを分かりやすく80度するとなると
0.01秒で40度 0.005秒で20度 0.0025秒で10度
の時間です。
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ドライバーを元に状態でインパクト出来るのは
フェースの向き ロフトともに ±5度位でしょうし
フェースの向きとロフト角度は完全に同じようには動かず
別なモノですから
0.0025秒のどこかで
 適切なフェースの向き
 適切なロフト角度
 適切なヘッドの高さ

これを目標にするのですから
 始めから無理があるのです。
これを出来る人は 理屈でやっていないのです。

体力も落ち、運動性能も落ち、
特に瞬間的な動きに自信が無くなり
継続するチカラにも自信がなくなっているのが
ゴルフをするほとんどの層ではないかと思うのです。

飛ばしは魅力的ですし
大切ですが、ロフトの造り方
ヘッドの上下の入射の仕方で造るモノです。
その上での ヘッドスピード です。

そもそも それをヘッドの向きと間違えて
しかも その調整方法は曲芸に近いのですから
答えが出ないのも当然!!
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また、大きなロフト/緩い入射角度 で打つと
ヘッドスピードアップが距離に反映されません。
速いスピードで打つロブショットのようなものです。