【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

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アプローチの距離感…のお話し❶

アプローチの距離感…と言うご質問を頂いた、のですが、
そこへ行く前に
スイングの始まり、覚え始めた(始める)頃の
 ものすごく大きな『ボタンの掛け違い』のお話し
 (二部か三部構成)を。

20190811-OYT1I50023-1



まずは
 50度のPS(アプローチウエッジ)と
 56度のSW の2本を併用して
 左回転の球のいろいろな球筋 で
 70ヤードのアプローチをしてみました。
 ピンを基準に7~8mの半径に集まったモノのデータです。 


Desktop 2021.03.11 - 21.58.07.01_Moment(2)


見ての通り
似たような高さ 似たようなボールスピード
似たような着弾点 であっても
ボールの回転数はかなり 本当にバラバラ と言った感じです。

最大回転数と最小の回転数では 4倍以上も差があります。

また 回転数が多いから 打ち出し角度が高いか 
 と言うと そこには規則性が少ない…。
⁂ただ 回転数が高いものは 動作速度、
 もしくはヘッドスピードは高め です。


ほどほど成功したショット で限定すると ドライバーショットでは
 意図的にいろいろな球を打っても ここまでの差は出ません。
もう少し 似た感じのデータになります。

✋これは なぜ 発生するのか? というと
 クラブの長さが短く
 その為 前傾姿勢が深く
 元々の入射角度 ~ヘッドがボールに進入する角度が深く(きつく)
クラブが長く、前傾姿勢も緩い ドライバーに比べると
  入ってくる入射角度に種類、
 また それに対するヘッド姿勢(ロフト)にも種類の幅
 があるから なのです。


そして 円弧も小さくなる為
 ヘッドの左右の入射角度 に対する
 フェースの角度も 非常に繊細、
 つまり 横回転にも敏感 になります。

左回転 で言うと ものすごく大きな数値 になっていますが、
ボールの曲がりは 分母分子、分母→縦回転 分子→横回転 の関係なので
平均値では 縦回転の大きなウエッジでは
この程度の回転では 曲がり にはなりません。
この横回転の数値そのままで 
 縦回転が1/2~1/3になるドライバーであれば
  ぶんぶん 左に曲がる(確実にさよなら~)でしょう。
逆 に言えば
 ドライバーでは使えない弾道が
 ウエッジショットでは使えてしまう
というのが 距離感を苦しめるのです。



ロフトの大きな、クラブの短いクラブの場合、
上下、左右の軌道、と ロフト、フェースの向きの関係が
非常に繊細になるので
ちょっとした感じで 全く違う距離、違う球筋になり易い のです。

アプローチの距離感は
❶似たような ロフト、ヘッドの向き効果  であるコト が
前提に、練習によって
❷運動の速度 で 距離感を構築します。

❶似たようなロフト効果(打ち出し角度/縦回転)
 似たようなヘッドの向き効果(打ち出し角度/横回転)
はクラブの中で一番繊細です。

ですので まずは 「打つ前」の準備 として
1.出来るだけいつも同じボールを使う
2.ボールの置き位置に決まりを作る

というのが スタートです。

そして フルスケールのショット、フルショット の方が
入射角度やヘッド姿勢にはばらつきは小さくなるので
PW でハーフショットを打つよりは
SW でフルショットを打つ方が安定度は上がります。

✋このデータから見る限り、
距離を クラブを短く持つコト で調整する
 には 疑問符が付きます。

❷の動作速度、ヘッドスピードを
反復練習をして 感覚に刷り込む をするには
インサイドアウト アウトサイドインなどの
横の軌道だけでなく、
ヘッドの入ってくる入射角度に対する ロフト姿勢
と言うのを 複雑にしない、
変化の幅を出来るだけ狭くする
 のが必要です。

    → 続く

そういう意味で
気持ちとしては分からないではありませんが、
学生やセミプロのような練習量を取れない限り
続けられない限り、
いろいろな球を打てるようになる、よりは
同じ球を打てる確率が高い の方がベター
 だと思います。