アプローチの練習には
スイング、ショットを改善するたくさんの要素が入っています。

まずは こちらをご覧ください
 
Desktop 2020.08.17 - 13.20.59.01_Moment

このデータは 使用クラブ 56度のサンドウエッジ で
 ほぼ真っ平なグリーンに向かって
30ヤード前後のアプローチをした際のモノです。

全体としては悪い結果ではないのですが、
見ての通り バックスピン/トータルスピン には
かなりの幅があります。
スピンで言うと 最大のモノ と 最小のモノ では
30%近くもの差が生まれます。

➀スピン最大のモノは 約4000回転
最高到達点(高さ)は 3ヤード
キャリーボール 21ヤード  ラン 12ヤード
➁スピン最小のモノは 2850回転
最高到達点(高さ)は 5ヤード
キャリーボール 24ヤード  ラン 6ヤード です。



アプローチの場合、
ボールが着弾する時の角度、弾着角度
弾着面の傾斜
ボールのスピード、ボールの回転数
それらの複合要素によって 止まり易い、止まり難い
が決まるので 一概にスピン量 どうのこうのではありません。
今回はその話し ではなく
これを基本に ショットを考えた時、です。

アバウト(ちょっとオーバーですが)ではありますが
➀のショットと➁のショットは こんな飛びざま になります。
iron-shot-green

同じクラブを使って
同じような感じ、同じようなヘッドスピードで打った場合
アプローチの時とは異なり、
➀のショット(赤線)の方が キャリーが多くなり
 弾着角度が急になるので 止まり易くなります。
 →最高到達点(一番高くなるところ)が弾着点に近い
➁のショット(黄線)の方が キャリーが少なくなり
 弾着角度が緩くなるので 止まり難くなります。
 →最高到達点が弾道の真ん中位になる

フルショットの場合 ボール速度があるので
スピンの多いものは 途中で浮力を得て
飛んでいる角度が上昇します。
 

アイアンで打った弾道とフェアウェイウッドで打った弾道
との違い に近いと考えて下さい。

例えば ユーティリティクラブ と フェアウェイウッド
同じロフト角度(例えば24度)だとしても
この違いはなにで生み出されるか というと
 入射してくる角度 が一番大きい です。

ロフト角度は製品の角度
その測定方法は シャフトに対して
フェース面がどの位 上を向いているか というコト ですが、
それが ボールの飛び方 にどう影響を与えるか は
ヘッドの入射してくる角度 によって 異なります。

IMG_0607

同じロフト角度 であっても
緩めな入射であれば 回転数は少なくなり、打ち出し角度は増えます。
同じロフトの UT と FW であれば FWに相当します。
きつめな入射であれば 回転数は多くなり、打ち出し角度は減ります。


その原理原則が 各番手の ロフトとクラブの長さ の関係
に相当します。

ボールを飛ばしたい …特にドライバー ですが
それを考える時、同時に
どうすると ボールを飛ばさないよう にするかではなく、
その同じ打撃方法・打ち方で制限した距離、抑えた距離を打つか
距離を管理(コントロール)するか
が ゴルフと言うゲーム性 には必要です。
距離を殺す のではなく 生かすのです

それが よりドライバーショットの距離向上につながります。





その一番の例が
56度のサンドウエッヂを長尺…例えば38インチにしたら
いったい どうなるのか?
 実際にやってみた人は少ないと思いますが、
35.5インチの筈のSW を 38インチ
2.5インチ長尺にすると ヘッドスピードは2m/s上がります。
しかし、距離は元々の長さのモノと殆ど変わらないか、
高さが増えるか、伸びても誤差範囲程度 です。

(つかまった球 VS こすった球_Moment(つかまった球 VS こすった球_Moment(2)





それは 入射角度が緩くなり、

よりインパクトロフトが増え、高さは取り易くなるが
ボール速度は上がらず、水平距離 には影響を与えない からです。
場合によっては より飛ばなくなる可能性すらあります。

本来、クラブの長さは ボールに対する
 ヘッドの進入角度、入射角度を決めるモノ ですが、
ヘッドを開き~閉じたり するような打ち方では
 その入射角度は自在に変化してしまい、
クラブの長さ機能
(無意味化)を壊してしまいます。

トップやダフリのミス その頻度も
 長さの無意味化によって 発生する確率が増えます。