シャフトの分類で
X …エクストラスティッフ
S …スティッフ(硬い)
SR、R…レギュラー(標準? 普通?) と来て
L …レディース

次に 性別である レディース
 という のがとても違和感がありますね。

シャフトの硬さなのに いきなり女性用???
ソフトとか・テンダーではダメなんでしょうかね…。


男性であっても高齢になって
若い女性と体力が逆転している可能性も
否めない訳ですから、女性用としたら
その方たちもそれを手にし難い分類名に
なっているような気がします。

シャフトの硬さ だけではないですが、
女性と男性の体力差 を考えるのなら
そこはもう少し分類が細かくても良い気がします。
が…販売量に左右されますので難しい…とも言えます。

性別とクラブの関係、そこに年齢も絡むので
運動経験や日頃の運動などにも差があるとは思いますが、
78歳の男性 と 55歳の女性 で
どちらが ハードなクラブを使うべきなのか
非常に判断の難しいところなのですから
それをバッサリ 性別で区切ってしまうのは乱暴と思います。

そもそも ゴルフクラブを選ぶ際、
性別で選ぶものなのか
経験・技量で選ぶものなのか
ある程度 目安をちゃんと作るべきだと思います。
私個人は
ゴルフクラブを選ぶ基準
1.めざすもの
2.体力

 だと思います。
スナップショット 1 (2013-01-17 23-44)


最近は女性のゴルファーが増えている と聞きます。
統計上は その数値ははっきりとは表れてきませんが、
女性ゴルファーが増えるのは 華やかにもなりますし
大変喜ばしいことです。


女性に限りませんが、体力として
丁度、『そのあたりのゴルフクラブを使うかも』
 と言う人にとって
今 現在 ゴルフ用品業界は弊社を除き
「適切な、相応なクラブを一切売っていない」
悲しい…苦しい…という状態です。
 弊社の重いヘッド・柔らかいシャフト が
 力のない方、体力のない方、練習が出来ない方、
 高齢な方、運動神経に自信のない方、女性 
 を助けられる唯一のセッティングだと思います。
 特に女性に関しては スイングに関しても
 結果に関してもほぼ100%に近いほど成果出てます(^_-)-☆



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女性の弱点を元にクラブを考察してみます。



❶浮力

女性ゴルファーにとって
高さや回転も含めた 浮力 というのは
とても大きなキーワードで
それが『飛ばし』にもつながってきます。
ohigas80

浮力の要素である回転を増やすため
意図的なこすり打ち にしたとしても
それが有効なのは ヘッドスピード32ms以上の場合が多く
それ以下では ボール速度が足らず、
やはり失速になるケースが少なくありません。

簡単に ヘッドスピード32ms と言ってしまいますが、
それを平均して超える 体力 は
女性の中では「飛ばし屋」に属するレベルです。



👉最悪なのは『普通の男性用』クラブを選ぶことです。

女性、もしくは体力的にそれに相応するゴルファー
(以下 総称して女性ゴルファーを呼びます)
にとって、問題なのは まず ロフト です。

昨今 困ったことに
 コスト削減のために 女性用、シニア用のロフトが
12度になってしまったことも非常に大きな問題ですが、
ボールを上げるのに困る
ボールに浮力を付けられないことが問題な
女性・シニアに
ごく普通の 男性用10度~11度 なんていうのは
 『ゴルフを上手くなりたくない』
 『ゴルフは今だけ。歳取ってからはやらない』
 『からだを痛めやすいスイングを覚えたい』
 『練習の鬼になりたい』

と言っているのと同じです。

男性用のゴルフクラブでスイングを覚えた人の
スイングは正直 女性としてあまり美しくない
乱暴なスイングです。
そして、そのスイングはある年齢になってから
男性以上にゴルフに、飛距離に、スコアに苦しむことになり
後述しますが、自分以外のゴルフ環境があるので
のちのちスイング改変・クラブ改変するのは
用意ではないので とても注意が必要です。


学生さんやスポーツ選手などを除いて
女性が「男性用のクラブ」を使って
ゴルフをしたり、特にスイングを覚えたりするのは
百害あって一利ありません。
長くゴルフを楽しみたい、
ある程度年齢を重ねてからも楽しみたい女性ゴルファーは
 よくお考え下さい。


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❷握力

男性と女性の一番の違いはここにあるかもしれません。
と同時に、男性にとっても
加齢、体力低下 によって 顕著に低下しやすいのが握力で、
スイングの良し悪しは兎も角、
握力と飛距離は比例しやすい と覚えておいてください。

クラブの使い方
クラブの選び方 と直結してきますが、
握力不足になりがちな女性にとって
軽くて振り易いクラブは『良い』とは言い切れません。


軽くて振り易いクラブは 当たり前ですが、
軽くて振り易いコトが最大の『売り』です。
つまり もっと振れ! もっと速く振れ! 強く振れ!
と言っているのと同じなので
握力の低い女性にとっては歩留まりが来易いのです

ゴルフ業界の場合、販売見込みの数量で色々決定します。
女性専用の部材、ヘッドやシャフト というのは
オリジナルでは作り難く、工夫もされにくいモノです。
弊社は たまたま 重いヘッド・柔らかいシャフト
というのが専門ですので、対応できる部分は少なくありませんが、
一般のゴルフシャフトの場合、単に短く、カラフル
にする程度で留まるケースは少なくありません。

男性のクラブの項でも書きましたが、
最近では ドライバーヘッドもシニアを兼用
HT(ハイトラジェくトリー)などという表記で
12度のドライバーを色違いにしているケースが殆どです。

女性に使わせるには始めから無理のあるロフト角度のドライバーを
軽くするため 軽いヘッドで、クラブは短めに作り
女性に打たせれば、始めから距離は期待できません。

若い女性であっても 150ヤードはかなり無理があります。
その手のクラブで、
それを超える距離を打てるのは 相当な猛者です。

201209213


と同時、問題はドライバー以外にも山積みになります。

軽いヘッド、上がらないロフトのクラブで
ヘッドを振り回すことを覚えると
女性にとっては 絶対に必要な
地面からボールを打つ フェアウェイウッドが
上達し辛くなります。
正直、女性にとって ドライバーよりも重要なFWです。
使う頻度も高く、アイアンはウエッヂだけでも良い位…。
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ある程度のゴルフ、ある程度のスコアにするためには
120ヤードをキャリーで打てるような番手が必要ですが、
余程 パワーがない限り、この手のクラブ
この手のクラブで覚えたスイングでは
地面から打つショットでそのキャリーを打つのはかなり困難です。

そして そのクラブの難点、
そのクラブで覚えるスイングの難点、
最大の…欠陥とも呼べるかも知れません。
『アプローチが上手くなりません。』

アプローチは 良い意味悪い意味も含め
どうしても加減が必要ですが、
軽いヘッドの軽いクラブでは加減調整が難しいだけでなく
加減すると ボールが上がりません、ラフから出ません、
バンカーから出ません。
かと言って 振り回せば失敗の危険度は高くなりますし、
脚力や握力も必要となって来ます。
八方ふさがりになるのは必然と言えるかもしれません。


スナップショット 1 (2012-07-27 13-10)


❸最大の難敵

女性はゴルフクラブにしても、ゴルフスイングにしても
パートナー(旦那さん、彼氏、ボーイフレンド、などなど)
なにがしかの形で 男性の存在があります。

 女性にゴルフを始める、クラブを持たせる、
そのような状況では男性が絡むことが少なくありません。
そして、それに絡む男性はなにがしかの形で
 自分の持論や好みを強く持っていることが少なくありません。

ですので 弊社の『悶絶系のクラブ』なんかは本当は女性に最適、
女性がゴルフを始めるのには最適なのですが、
だいたいのケース「忌み嫌われます」


それは兎も角、その男性の意に沿うような形で
クラブを選び、スイングを教わっていくので
なかなか その女性の欠点を補えるようなゴルフクラブに巡り合う
またはゴルフスイングを覚えるのは大変です。

全員ではありませんが、女性は大変現実的で
男性のようにごり押しで力や速さで解決できませんから
ゴルフクラブへの対応も圧倒的に男性より早いので、
本来 
スイングを覚えられるようなクラブを持っていれば
あっという間に適応してしまう
 のですが、
自分で振って、自分の技術と体力で補う必要のあるクラブを
もってゴルフさせられてしまうケースが殆ど…と言えます。