クラブヘッドには ロフト角度とライ角度があるので
単にフェースの向きと言って、
リーディングエッジという視覚的に2次元なものでなく
 立体的な、3次元な方向になります。

同じリーディングエッジの向きであった₍仮に固定した₎としても
ライ角度がなくなれば フェースは右を向きますし、
ロフト角度が立てば 同じくフェースは右を向きます。

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そういう意味合いも含め
スイングには『ディッシュアングル』という用語がありますが、
部位・場所で言うと
左腕とシャフト(クラブ)の角度で
アドレス時のそれは だいたい 120度位
一直線になるよりも 角度が付いています。

そのディッシュアングルの角度 ですが
数値を気にする必要はありませんが、
アドレス時にあった その角度が
インパクト時に一直線(180度)になってしまうのは
避けたいものです。

使うクラブ、番手のロフト角度にもよりますが、
120度だったディッシュアングルが一直線(180度)になって
インパクトを迎えてしまうと
フェースの向きが 30度近く右を向いてしまうことになりますから
スライスの元凶などとも言われています。

これを技術的に止めること というか
動作で止めることは出来ません。
トライしようとすれば 遅かれ早かれ 手首やひじを痛めます。

このディッシュアングルの消失はなぜ起こるのか というと
これも スイングの時間進行 によるものです。

スイングは右を向き、正面を経由して 左を向いていきます。
左を向く ということは
左半身は時間とともにボールから離れていきますから
いずれ ボールに届かない時間も訪れるほど です。

わかってきましたよね。
dohiraki

正面付近にインパクトの時期 があれば
左サイドはまだボールに近いですから
左腕とクラブを一直線にする必要、
要するに長くする必要はありませんが、
ボールから離れながら打つのには
その長さを出来るだけ長く届くようにしなければいけない
ということになります。
MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(5)

つまり ディッシュアングル消失 は
インパクトの時期を 正規な、理想的な時期ではなく
その時期を逸してしまう 振り遅れの 具体的な事象 として
体現しているだけなのです。

ですから 消失の度合いは振り遅れの度合い と考えて
間違いがなく、技術的に、動作的に それを無くそうとしても
そこだけを変えて、ディッシュアングルを維持してしまったら
ボールに届かなくなってしまうのです。

ゴルフクラブは 遠心力がかかった時
重量が一直線上の揃おうとする性質があります。
ですので 「正しいトゥダウン」は 重心位置のズレ
シャフトの延長線上と重心位置のズレ分 だけなのです。
(右の写真が 実際のインパクト…なんですが、誰も信じない…でしょうね)↓
IMG_8497

ここまでは無理としても
時期さえ失わなければ この形に近いインパクトが待っています。