【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

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ゴルフクラブの進化 慣性モーメントの良し悪し


店長「ゴルフクラブで言うと ドライバー、パター、ウエッジ
 特にドライバーは一番関心が高いと思いますが…。」

質問「間違いないと思いますね。」

店長「パターもですが、昨今、ドライバーは
 反発係数から始まって ルールにがんじがらめになっています。

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 体積、大きさも もうルールギリギリ 最大値です。
 長さにも制限が掛かっています。
 あえて言うのなら 慣性モーメントには
 まだ若干の余裕がありますから ソコに行くか、
 製品ロフト多め(12~13°)の 超超低重心に行くか、
 慣性モーメントを考えつつ、ヘッド重量を増やすか、
 そこら辺しか 開発の余地が残っていません。

 一時流行った白いヘッドなんかも
 大きさに制限が掛かったので 『大きく見せる為』のモノですが、
 昭和世代だと 家やテレビなど 大きくするのが
 感覚的な…買い替え動機だったりしたのですが、
 そう言う感覚は薄れてきたので もう通用しないかも 知れません。 

 ヘッドの重さも含めた 慣性モーメントですかねぇ…。」

質問「ヘッドの慣性モーメントって 言葉は知っていますが、
 なんとなく どう言うものがイマイチピンと来ないですね。」


店長「慣性モーメントとヘッドの大きさはかなり密接な関係にあって
 ドライバーヘッドの大きさにルールの縛りが出来るまで
 ヘッドの大きさと共に 慣性モーメントの向上が
 ゴルフクラブの進化、進歩と言っても過言ではありません。

 1995年からの3年毎の その年に発売されたドライバーヘッドの
 平均値を並べて見ました。(大きさはcc、モーメントはg㎝2が単位です)

1995  230cc 2640g㎝2
1998  263  2950
2001  314  3300
2004  388  3760
2007  443  4210
2010  450  4510

 慣性モーメントは 単純には 小さなヘッドよりも
 大きなヘッドの方が数値が高く、その印象通り、
 ミスに対する寛容性、 もう少し砕いて言えば
 スウィートエリアの広さを表す数値 と言ってよいでしょう。」

質問「アマチュアには重要ですね。」

店長「そう思います。
 アイアンで言うと 同じヘッドの重さ であれば
 小振りのマッスルバックよりも 大型のキャビティの方が
 慣性モーメントの数値は高くなり易い、
 スウィートエリアが広くなり易い、そう言う感じです。

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  ですが・・・
 慣性モーメントにはもう一つ重要な側面 があって
 これは ヘッドの重量とも絡むのですが、
 その運動を継続しようとするチカラ
 ゴルフクラブのヘッドであれば 推進するチカラ と共に
 その姿勢を維持しようとするチカラ と言うのもあります。

 別な例え で言うと
 ダンプカーは慣性モーメントが高く、
 軽自動車はそれに比べると 慣性モーメントは低め です。
 重量の重いダンプカーは 止めるのも大変ですし、
 姿勢を変えるのも大変ですが、
 重量の軽い軽自動車は それに比べると
 止めるのも、姿勢を変えるのも簡単です。

 ボールと言う重量物を打ち抜くチカラ にもなりますので
 慣性モーメントの数値が高いモノの方が
 ボールを飛ばす能力に秀でています。 が、

 一方で ヘッドの姿勢を変える、ヘッドの進行方向を変える、
 コトを嫌がる数値でもあるので
 ヘッドのターンをするタイプの方には
 慣性モーメントの数値が大きいモノは扱い辛くなります。
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 フェースローテーション・ヘッドターンは 嫌うのが
 慣性モーメントの数値の大きいモノの特徴 で
 大型のヘッドを嫌う人は そこら辺が苦手 なんだと思います。」