ところが ショットの中で特殊と言えば特殊な
ティーアップして、空中のボールを打つ場合がほとんどの
ドライバーヘッドの場合
その重心位置による特性は独特です。
大きさに制限の設けられてしまった現在
重心位置の中でも特に「重心の高さ」が
性格をはっきり表すモノとして
選ぶ際の判断基準にすると良いかもしれません。
ドライバーはある程度決まった形状の法則があるため
重心高さが決まるとだいたいのことは決まってきます。
重心位置は ヘッドの厚みにもよりますが
現在のヘッド体積(容積) 450㏄強では
50~60mm程度でしょう。
厚み50㎜と仮定して
重心の高さが 下から30mm
上から20mm
これで重心率 60% です。
この60%を基準として
これよりもやや低い 56~60% が
標準的なドライバーヘッドです。
ここに約7割のドライバーヘッドが当てはまるでしょう。
重心率の数値が大きなヘッド程(57%以上)
打ち出しが高くなりやすく
スピン量(縦回転)が多め 安定度は高くなるでしょう。
ドライバーヘッドの構造上
重心の高いモノは 重心も深く 重心距離の長め
慣性モーメントも高い 安定型のタイプです。
一昔前の言葉では シャロータイプ に多いです。
(うすっぺたいタイプです)
重心率の数値の低いタイプ は
重心率が55%以下のもの
打ち出し角度が低くなり易く
スピン量も少な目になるため、飛距離重視タイプです。
ヘッドの形状的には サイコロ型に近くなるため
シャローなタイプなモノに比べると
重心は浅く・重心距離の短め の ディープタイプ です。
弊社のGR-14は 53% !
煽り打ちの左回転多めの人には非常に危ないヘッドになります。
ヘッドの性格で言うと
❶弾道が低めの方
❷安定/平均値を重視したい方
❸フックを避けたい方
❹左方向を避けたい方
は前者のシャロータイプを選んだ方が良いでしょう。
①弾道が高めの方
②飛距離を重視したい方
③スライスを避けたい方
④右方向を避けたい方
は後者のディープタイプを選ぶ方が良いでしょう。
ただ 総じて
フックが多く、左引っ掛けての多い方程
ディープなモノを選ぶ(好む)ケースが多く、
飛距離に悩まれる方の方がシャローを選ぶケースが
多いように思われます。
昨今のゴルフクラブ事情ですと
アイアンが 軽量スチール装着のモデルが殆どですので
その結果、小振りなアイアンヘッドが相方になるので
シャロータイプのドライバーとは
どんどん相性が悪くなります。
クラブが長くて、ヘッドが大きいドライバーの方が
重心距離も長く、深く 鈍重なモノになりますから
上がり過ぎる方
右へ行き易い方
スライスが出易い方
には クラブが選びにくい時代です。
最近では ヘッド内部などの 重心(重さの塊)によって
形状と関係なく 重心位置を設定するヘッドも増えていますが
その造りだと 大きな分の慣性モーメントが得られず
何かを得ると 何かを失う という結果になります。
ドライバーヘッドの一番大きなメリットはその体積です。
体積なりの慣性モーメントを
無理な重心設定を優先するあまり失うのは勿体ない ですね。