とても不思議に思うコト があるのです。
多くのレッスン、ブログ、動画などでは
「シャフトはしならせて、しなり戻して使う」
「シャフトをどうしならせ、どうしなり戻すのか」
というのが目につくのですが、
もし それが良い、ベターだとすると
なぜ 「セットの硬さをちゃんと統一、揃えよう!」
という内容が出てこないのでしょう。
シャフトをしならせて、しなり戻す のだとすると
そのシャフトの硬さによって 方法は同じ、だとしても
そのタイミングや強度などは異なると思います。
同一機種のシャフトであっても、 例えば
X-フレックス 270cpm の硬さと
R-フレックス 240cpm の硬さでは
しなりの量も そのシャフト速度も異なります。
X-フレックスを 振るように R-フレックスを振れば
R-フレックスの方が シャフトのしなり幅も遅く
復元速度は同じだとしても しなり/しなり戻り往復で
かなり大きく しならせ/しなり戻す をすることになりますから
スクエアに戻してインパクトする という理想の元では
インパクトで待つか、はたまた シャフトを動かす動作速度を速く、
特にダウンスイングの しなり戻しは速く動かさねばなりません。
これでは パターを除く13本近いセットが
ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウエッヂと
異なる硬さが混じっている場合、ショットでのやるコト
やる速度、やる量が その硬さに応じて変えなければならなくなります。
続けて 同じクラブを打ち続けられる練習場でならいいかも…ですが、
交互交互、場面場面で
一球ごとにクラブを入れ替えなければならないコースでは
混乱してしまい、相互に上手く行かなくなる可能性が高くなります。
また しなり具合はシャフトの硬さだけでなく
重心の長さや深さ によっても影響を受けます。
シャフトをしならせて、しなり戻して使う、使いたい のであれば
セット間のシャフトの硬さや重心距離などを統一、
もしくは ある程度の幅の中に収めておかないといけない
と思うのですが、そこに振れた記述、内容は一切見当たりません。
それでは片手落ちもよいトコロです。
特に最近では アイアンが売れていない ので
低価格に抑えるため、アマチュアにとっては利の少ない
軽量スチール + 小型ヘッド ばかり です。
ドライバーは メーカーや機種によって 硬さはマチマチ ですが、
シャフトはある程度柔らかい方が飛ぶ
という共通認識は存在するので
アイアンに比べると 表示 S-シャフト でもかなり数値、
かなり柔らかくなっています。
ヘッドが大きく、重心距離も長く、重心も深いドライバーの方が
シャフトが格段に柔らかく、
ヘッドが小さく、重心距離も短く、重心の浅いアイアンの方が
シャフトが格段に硬い
シャフトをしならせて、しなり戻して使う コトを前提にするのなら
このセット間の統一を声高にしないと
その方法論は完遂しないと思うのですが…。
ものすごく なんだかなぁ の気持ちがぬぐえません。