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しかし 逆に 手で弧を造る・手で振る…と言う根本原因を変えず
場当たり的ですが、右回転を抑制するには
フェースを左に向けないといけませんから、
👉ヘッドファーストが必要になります。
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ロフトを立てようとして ハンドファーストを強めると
よりスライスが強くなってしまうので 断念することになり、
その折衷案のような場所を探すことになるのです。
別な言い方をすれば ハーフコスリ球/ハーフスライスを打つか、
右を向いて 左曲がりが入らない『引っ掛け』を打つか
いずれがであろう

行き着くところ、スイング矛盾のループです。



自分で試してみると良いですが、
グリップの移動よりも ヘッドの移動を多くすると
クラブを両手で持っているという制約のため、
振れば振るほど 左手の長さが邪魔になります。
そう言う人ほど インパクトは左手を伸ばすモノ
 と信じているので
左サイドをひっつらせるように上げるしか逃げ場がなく、
右サイドは下がり ロフトは増えます。
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ゴルフスイングの場合、
体の回転でクラブを動かしてなくとも
アドレス等の制約によって
左サイドが上がれば、体は開きますので
ヘッドの軌道はインに切り込み、
より多くのヘッドの向きの閉じが必要になる
という ループが生まれる のです。
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手で弧を造るスイングでは
手で操作するヘッド軌跡・ヘッド姿勢によって
ヘッド軌跡・ヘッド姿勢に一番大きな影響を与える
体の姿勢が毎回変化してしまうため
基準が生まれず、前回のショットが役に立ちません。
前回のショットがフック気味だったのに
今回のショットがスライス といった具合に
全方向の広角度ショットが可能になってしまいます。
野球だったらいいんですけどね…。

このやり方で 安定して同じ球を打つのには
ちゃんと体の回転なりにクラブを動かす打法に比べ
10倍~100倍以上の練習頻度と練習量が必要になり、
しかも 影響を受けても 体が上を向かないよう
体が開かないよう 一番速度を速くしたいインパクトで
体を止めますので 負担もすごい…。
それを職業にしている若手プロでも
30歳の時には満身創痍になるほどです。




コスリ球・スライスというのは
イコールでないところが辛いところではあるのですが、
クラブの、ヘッドとグリップの相関関係で
ヘッドはその重さ分 遅れるもの
意図的に遅らせる必要はありませんが、
「重量物であるヘッドは動きたがらないモノ」と言う認識が
必要になります。

インパクトは遅らせっぱなしのまま迎えろ」

遅れるとフェースが開く(右を向く) というのが
一般的な共通理解
(間違っていますが)だと思うのですが、
そもそも その考えは
クラブ(シャフト)を回すこと から始まっています。
(ヘッドを回転させること)
クラブヘッドは 複合した角度で構成される道具 ですので
ヘッドを回転させることは
✊打つ距離を決める
✊出るボールの「上下左右」の角度を決める
✊距離にも高さにもつながりますが、ボールの回転量を決める

という大切なモノ
(ほとんどですね…)です。

ヘッドの重さ分、ヘッドはグリップよりも遅れますが
それをロフトの立ちに変える と言う発想に変えていく
必要があると思います。
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ロフトの立ちであれば
フェースの開きと違い、復元させる必要がないので
そのクラブの長さとヘッドの重さから
一定の幅でインパクトを繰り返し迎えられる
可能性が高く、ヘッドの重量が利用しやすくなります。

ヘッドの遅れがフェースの開き であると
それを復元させるには
ヘッドの重さが邪魔になります。
ヘッドの重さが多いほど開きやすく、
かつ 復元が難しい…。

(復元する、開きを閉じるにはグリップの移動を抑制しなければ
 なりませんが、重いほど遠心力が掛かり制御は難しい)

 しかし、ヘッドの重さを軽くすれば飛ばない
と言う矛盾から抜け出せません。
ヘッドを軽くしたとしても、結局 その分振る必要が
出てくるので 解決方法がありません。

ヘッドの遅れをロフトの立ち に変えると
復元の必要が無くなり、
ロフトを立てる(地面に向け気味にする)
と言う行為は 左サイド・左グリップの低さ が
必須ですから、体重移動もし易く、回転もし易くなります。
そのクラブ姿勢から、ヘッドの重さによって
よりグリップの移動が促進されるので
ロフトの立ちを維持し易くなりますし、
重さによって クラブそのものの移動が促進されるので
重さと速さが仲良しの関係になります。