【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

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軽いヘッド/硬いシャフトのウエッヂ は悲劇を生みます

ゴルフはゲームとして
本来、スコアを競うもので
マッチプレイであったり、ストロークプレイであったり
するので ショットの能力は大切ではあっても
ゲームメイク 知恵や経験、対処方法なども含めた
総合的なゲームであったはずです。

 

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いつ頃からなのでしょうか・・・
タイガーウッズの影響は少なくないのでしょうね・・・

今やスイング論もクラブも
脳みそ筋肉、筋力や運動能力を競う遊びになってしまっています。
特にクラブはそうです。

弊社は重いヘッド・柔らかいシャフトを専門とした
ゴルフショップなので 痛感するのですが、
ゴルフクラブや各部品を開発したり、製造する場合
アスリート志向 のものの方がコストは圧倒的に安上がりです。

 

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特にシャフトは硬いほうが圧倒的に安く済みます。

スチールシャフトのブームなんかは最たる例です。


例えば、よくある シャフト繊維の弾性 〇〇トン 何トン というのは
確かに入っていますが、その量、その割合に規定はありません。
マイナーな分野の商品ですので 明確な工業規格が存在しないのです。

ゴルフクラブグラファイトシャフトの場合、
弾性何トンの繊維が一本しか入っていなくても
半分以上入っていても 同じ表記というか、同じ宣伝です。

チューブタイプのわさびは
わさびがその50%以上入っていると
本わさび使用と明記でき、
それ以下だと書けない のだそうです。
ホースラディッシュ~西洋わさびに着色したものが
いまや わさび と言われていますね。

硬いシャフトの場合、かなりそれに近く
ゴルフクラブとしてのシャフトでなく
ただの鉄の棒、アクリルを焼いたグラファイトの筒
になりつつあります。

シャフトの硬いモノはおおむねシャフトが強いですから、
破損のための工夫、インパクトの衝撃を逃がす工夫が
あまり必要ありません。
アスリート『志向』の人はブランドに弱いですから
有名メーカーの宣伝をそのまま信じたりします。

 

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話を本題に戻しますが、
そう言ったことの影響
どちらかというと 使い手にとっての都合 ではなく
売り手にとっての都合 によって
クラブのハードスペック化は止まりません。

昔でしたら アイアンのグラファイトも半分を占めていましたので
スチール用のアイアンヘッドグラファイト用のアイアンヘッド
二通り 用意されていました。
良心的です。

今はスチールシャフト用のアイアンヘッドしか存在しません。
グラファイトを装着する場合、装着時に重りを入れるだけ か
OEMで作るシャフトに スチールと同じようなバランス、
つまり 先端が重くなるようにして
形式的な スイングウエイトが出るようにしたりしています。
(今は後者が主流でしょうか…)
これは シャフトメーカーも安くシャフトが作れるので喜んで応じます。

アスリート『志向』のクラブが多くなっている昨今ですが、
それに比例するように ゴルファーの高齢化が進んでいます。
反比例と言った方が良いのでしょうか…。

力のない人や高齢な方、女性にとって
アスリート用の 軽いヘッドの付いたウエッヂ
スチールシャフトのウエッヂ は悲劇です。
正直、残酷でもあります。

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ラフやバンカーなど
ボール以外の負荷がかかりやすい状況で
軽いヘッドと硬いシャフトの組み合わせのウエッヂは
何一つ、本当に何一つ良いことはありません。
悪いことしかありません。

バンカーに悩む、もしくはバンカーが苦手な人に
レッスンをするよりも ある程度の重さのあるヘッド
ある程度硬くないシャフトのウエッヂを持たせれば
まず 5分で解決します。
何のテクニックも要りません。
(レッスンプロにはごめんなさいですが…)

確かに アスリート『志向』の
軽いヘッド~硬いシャフト、軽量スチールのウエッヂの方が
単価も安く、買いやすい ですが、
それによって バンカーが嫌い、アプローチが苦手、
挙句の果てには ゴルフが好きになれない…辞める
 なんてことになったら売る側にとっても悲劇です。

ゴルフを始めて初期の頃に
その手のウエッヂを持って バンカー嫌い、アプローチ嫌い
が植えつけられてしまったら、後々たくさんお金を使っても
それを解消するのはとても大変です。


〇〇買いの銭失い とは言ったものです。