【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

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ゴルフクラブ✊慣性モーメント



ゴルフがスポーツとして、遊びとして
一般化して 100年位の年月が経つけれど
それ以前より、そして今に至るまで
ゴルフクラブの進化の歴史は

 慣性モーメントの増大
と呼べるだろう

主に慣性モーメントはヘッドの事を指すのだが、
それは 20年位前から
数値 1000gcm2とか4000 という数値で
表されるようになった。

ドライバーやウッドなどに形状の変化
ヘッドの大型化は 視覚的な安心感とともに
慣性モーメントを大きくするという主目的がある。
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30年ほど前の
 メタルヘッドの出たてのものは
慣性モーメント 1500gcm2
ヘッド体積と年代変化 で言うと

   体積   慣性モーメント
1995 230  2670
1998 260  2950
2001 314  3300
2004 388  3750
2007 443  4250
2010 445  4400
2013 452  4520

と言うように ヘッド体積の増加に伴い
慣性モーメントも倍化している。

アイアンで言うところの キャビティ化 は
日本語訳すると 虫歯状態…というのは冗談だけど
周辺配分重量のことで そのまんま
慣性モーメントの増大化 のするためのもの。



慣性モーメントとは
どういうものか というと
その重量配分と重量そのものの大きさを指すが
重量そのものが重い、
重量配分によってその効果が高い、 というところ。

機能としては クラブ進化のそのものでメリットが一杯で

慣性モーメントが大きいほど
 ヘッドはその姿勢や運動を持続する力が強く
  当たり所やミスヒットしても姿勢や運動を損ないにくい

と言うところです。

よって ミスへの寛容性とともに
飛距離増大のクラブの大きな切り札とも言えよう。
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ところが
その慣性モーメントもルールの制限や
 軽量スチールシャフトの普及によって
ヘッドの小振り化、軽量化、重心距離の短化によって
数値自身が下がりつつある。

と同時に
慣性モーメントは 重量の中心点を軸に
ヘッドの回転性で計測されるものだから
シャフトがたわみ、グリップの延長線上に
ヘッドの重量の中心点に並ばないと意味を成さない。
ヘッドをターンさせるような使い方では
単なるシャフトを軸とした軸慣性モーメントになってしまい
それは逆に数値が大きくなる程
ヘッドターンがし辛くなる一方なのでマイナスでしかない。


スイングが先でクラブがそうなるのか
クラブがそうでスイングがそうなるのかは
よくわからないけれど
慣性モーメントが不必要になってしまうスイングは
慣性モーメントを無視して作ってしまうゴルフクラブ
あまり楽しい未来を作らないような気がする…。